Frei aber einsam

中世、ルネサンス、バロック音楽を楽しむ

イギリス

イギリスの古楽(その37)John Danyel

John Danyel あるいはJohn Daniel (1564 – c1626)は、イングランドのリュート演奏家、シンガーソングライター。 詩人、歴史家として知られるSamuel Danielの兄である。 en.wikipedia.org

イギリスの古楽(その36)Byrdの鍵盤音楽

イングランドのルネサンス音楽期の作曲家として最も重要な作曲家の一人であるウィリアム・バード(William Byrd, 1543?-1623)。 Great Serviceやミサ曲などの声楽曲が有名ですが、鍵盤音楽、特にヴァージナルのための音楽でも優れた作品が残っています。Byr…

イギリスの古楽(その35)Packington's Pound 

Packington's Pound は、16世紀のイングランドで流行したバラード。 当時は、グリーンスリーブズなどとともに流行したシングル曲であったという。 en.wikipedia.org その作曲はエリザベス朝のリュート演奏家であったFrancis Cutting (c1550–1595/6) によるも…

イギリスの古楽(その34)Anthony Holborne

Anthony Holborne (c1545-1602)は、イングランドの作曲家。エリザベス1世の宮廷で活動した重要な音楽家である。特に、器楽曲の作曲がよく知られている。 ja.wikipedia.org 1599年には発表した「The Pavans, Galliards, Almains and other short Aeirs, both…

イギリスの古楽(その33)大主教パーカーのための詩編曲

16世紀イングランドを代表する大作曲家Thomas Tallis(c1505-1585)。 今回は、Tallisの代表曲の一つ「大主教パーカーのための詩編曲 Tunes for Archbishop Parker's Psalter」を聴いてみましょう。素朴ですが、透明感に満ちた美しい曲集です。 マシュー・パ…

イギリスの古楽(その32)Robert Whiteの哀歌

Robert White(c1538-1574)は、イングランドの作曲家。 1560年にケンブリッジ大学で音楽学士号を取得。エリー大聖堂の聖歌隊長を務め、1565年にはクリストファー・タイの娘と結婚したという。チェスター大聖堂やウェストミンスター大寺院でも楽長を務めた。…

イギリスの古楽(その31)Robert Parsons

Robert Parsons(c1535-1571/2)は、イングランドの作曲家。エドワード6世、メアリー1世、エリザベス1世の時代に活動した。 ヘンリー8世の後、エドワード6世が即位すると、カンタベリー大司教トマス・クランマー(Thomas Cranmer, 1489-1556)を中心に聖公会祈…

イギリスの古楽(その30)Godric of Finchale

Godric of Finchale(または、St Goderic、c1065-1170)は、英国の隠者hermit。 NorfolkのWalpoleで生まれ、DurhamのFinchaleで死去。 もともとは船乗りであり、第一回十字軍の指導者、エルサレム王国の初代王となったボードゥアン1世をヤッファに運んだりし…

イギリスの古楽(その29)John Sheppard

John Sheppard (Shepherdとも、 c1515-1558)は、イギリスの作曲家。 オックスフォードのマグダレン大学での活動が記録されている。1558年12月、インフルエンザの流行で死去。 ラテン語の作品、ミサ曲、更に英語の作品が残されている。

イギリスの古楽(その28)Christopher Tye

Christopher Tye(c.1505 – 1573年以前)は、イギリスの作曲家、オルガニスト。ケンブリッジでおそらく生まれ、ケンブリッジ大学で訓練を受け、音楽学士となる。エドワード6世の音楽教師として知られている。 エドワード6世 (イングランド王) - Wikipedia プ…

イギリスの古楽(その27)西風

Westron Wyndeは、中世イングランドの民謡。 中世の民謡だと言われるが、1530年の文献に初出している。 英国ルネサンス音楽の重要な作曲家であるJohn Taverner, Christopher Tye, John Sheppardが、これを定旋律とするミサ曲を作曲した。 Westron wynde, whe…

イギリスの古楽(その26)Thomas Ashwell

Thomas Ashwell or Ashewell (c. 1478-1513以降 (おそらく1527?)) はイギリスの作曲家。John Tavernerの先生だった。 Ashwellの作品はラテン語のものだったため、ヘンリー8世による修道院解散に伴いほとんど失われているが、いくつかのミサ曲の断片が残され…

イギリスの古楽(その25)ヘンリー8世

ヘンリー8世(Henry VIII, 1491-1547)は、テューダー朝第2代のイングランド王(在位:1509-1547)。 6度の結婚などのエピソードとともに、ローマ・カトリック教会から英国国教会を独立させた英国史では重要な王である。絶頂期においては、魅力的で教養があ…

イギリスの古楽(その24)John Taverner

John Taverner (c1490-1545、Tavernorとの記述もある)は、イギリスの作曲家。 16世紀前半を代表するイギリスの作曲家である。現代作曲家ジョン・タヴナー(Sir John Tavener、1944-2013)とはスペルが異なるが、Sir John Tavener自身、若い頃からJohn Tav…

イギリスの古楽(その23)Ambrosio Lupo

Ambrose、Ambrosius、あるいはAmbrosio Lupo (1591没)はイギリスの作曲家。ヘンリー8世の時代からエリザベス1世の時代にかけての宮廷音楽家。 おそらくミラノで生まれ、ヴェネツィアに住んでいた。1540年、彼とLupo家の5人の音楽家がヘンリー8世によってイギ…

イギリスの古楽(その22)Richard Sampson

Richard Sampson (c1470-1554)はイギリスの作曲家。ヘンリー8世とエドワード6世の2代にわたって王室と密接な関係をもち司教となった聖職者。 ケンブリッジのトリニティホール、パリのソルボンヌで教育を受けた。 離婚問題をめぐりローマ・カトリック教会…

イギリスの古楽(その21)Edmund Turges

Edmund Turges (c1450–1500?)は、イギリスの作曲家。おそらくPetworth出身のEdmund Sturges (1507–1508に活動記録) と同一人物。 en.wikipedia.org Eton Choirbook、Caius Choirbook、Fayrfax Bokeの中に作品が残されている。また、Ritson Manuscriptのなか…

イギリスの古楽(その20)Hugh Kellyk

Hugh Kellyk (1480-1490年ごろ活動) はイギリスの作曲家。 2つの作品がEton Choirbookに残る。Eton Choirbookに収録された作品としては初期のものであるとされる。 www.youtube.com

イギリスの古楽(その19)Robert Wylkynson

Robert Wylkynson (Wilkinsonと綴られることもある) (c1450-1515以降) はイギリスの作曲家。 1496年にEtonの教区聖職者になり、1500年に聖歌隊長になった。Eton Choirbookの作品は、非常に大胆なものであると言われる。

イギリスの古楽(その18)William Cornysh

William Cornysh the Young (1465-1523)はイギリスの作曲家。 劇作家 、俳優 、詩人としても活動した。 William Cornyshは、父親(1502没)、そしてその子供(1465-1523)が同名である。 Eton Choirbook (1490年から1502年頃の編纂)には、「William Corn…

イギリスの古楽(その17)Robert Fayrfax

Robert Fayrfax (1464-1521)はイングランドの作曲家。 ヘンリー7世とヘンリー8 世の時代で最も重要な作曲家の一人であり、トーマス・タリス (1505-1585)など、次世代の作曲家に大きな影響を与えたとされる。 en.wikipedia.org 彼はリンカンシャーの ディ…

イギリスの古楽(その16)Walter Lambe

Walter Lambe (1450/1-1504以降)はイングランドの作曲家。 ソールズベリー生まれ。1467年8月に15歳でイートンカレッジのKing's Scholarとなった。 1477年には、アランデルのトリニティカレッジ、その後、ウィンザーのセントジョージチャペルに移った。 Eto…

イギリスの古楽(その15)Richard Davy

Richard Davy (1465-c1507)はイングランドの作曲家。オルガン奏者。 人生についてはほとんど不明。 Davyという姓はイングランド南西部にあるデヴォンDevonに多く、そこの出身である可能性が高い。 オックスフォードのマグダレンカレッジの学者で、1490年に…

イギリスの古楽(その14)Richard Hygons

Richard Hygons (Higons、Huchons、Hugo; 1435-c1509)はイギリスの作曲家。 Richard Hygonsは、ウェルズ大聖堂Wells Cathedralを中心に活動した。1458年に牧師、合唱団員として最初に言及されている。1487年、大聖堂の責任者になった。 1507年になると…

イギリスの古楽(その13)John Browne

ジョン・ブラウン (John Browne, 1453-c1500)はイギリスの作曲家。 Eton ChoirbookとFayrfax Manuscriptに作品が残るが、数は多くない。 Fayrfax Manuscript https://www.jstor.org/stable/960218?seq=1#metadata_info_tab_contents ブラウンの人生につい…

イギリスの古楽(その12)Eton Choirbook

Eton Choirbook (Eton College MS.178)は、イングランドの声楽曲を集めた15世紀後半の写本。 イングランドにおいては、16世紀前半、ほとんどのラテン語の宗教曲は消失してしまったことから、Eton Choirbook、Lambeth Choirbook、Caius Choirbookの3つの写…

イギリスの古楽(その11)John Dunstaple

John Dunstaple (またはDunstable 、c1390-1453)はイングランドの作曲家。 15世紀初期の最も有名な作曲家の一人であり、ルネサンス音楽の始まりとなるブルゴーニュ楽派への礎を築いた重要な作曲家である。 以前は、ダンスタブルDunstableと呼ばれることが…

イギリスの古楽(その10)Walter FryeとJohn Hothby

15世紀の中頃に活動したWalter FryeとJohn Hothbyについて。 ワルター・フライ(Walter Frye, ?-1474?)は、イギリスの作曲家。 イングランド出身。生涯については不明、1474年の遺言が残っている。その作品は、イングランドではなく、大陸側で見つかってい…

イギリスの古楽(その9)Contenance angloise

Contenance angloiseイングランド様式は、 15世紀イギリスに見られた多声音楽のスタイルで3度と6度の和音の使用に特徴がある。 大陸側のブルゴーニュの宮廷や教会音楽に大きな影響を与えた。 John Dunstaple(Dunstable)、Walter Frye、John Hothbyといった…

イギリスの古楽(その8)Thomas Damett

Thomas Damett (1389 - 90?-1436/1437)はイギリスの作曲家。 ウィンチェスター大学で学び、StocktonでRector(教区牧師)となった。セントポール大聖堂やウィンザー城のセントジョージ礼拝堂でも活動した。Old Hall写本にミサ曲の断片、モテットが残る。 ja…