ガスパル・ファン・ヴェールベケ(Gaspar van Weerbeke, c1445-c1517)は、ネーデルランドの作曲家。1471年、ミラノの宮廷礼拝堂の聖歌隊員となった。その後、ローマ教皇庁聖歌隊に加わるが、ミラノに戻った。1500年以降、再びローマ教皇庁聖歌隊に加わるが、最晩年はよくわかっていない。
全く同世代のジョスカン(1455-1521)に代表されるように、フランドルでは、対位法的な複雑な様式による作曲が盛んになっていた。そんななか、ガスパル・ファン・ヴェールベケの作風は、シンプルでありイタリア的な旋律を重視しているため、親しみやすい。