フランチェスカ・カッチーニ(Francesca Caccini, 1587-c1640)はイタリアの作曲家、歌手、演奏家。フィレンツェ出身。初期バロック音楽の代表的作曲家ジュリオ・カッチーニの長女。妹のセッティミア・カッチーニも作曲をしている。
歌手として出発した。父ジュリオが指導を行ったと考えるのは自然であるが、直接的な記録はない。フランスの宮廷での歌唱が高く評価され、クラウディオ・モンテヴェルディも絶賛していた。彼女が作曲した歌劇「ルッジェーロの救出 La liberazione di Ruggiero」は、ワルシャワなどイタリア国外でも演奏された最初のイタリア・オペラである。世代が違うので、作品は、父ジュリオのものより先進的である。
La liberazione di Ruggiero