ジャコブ・ド・サンレーシュあるいはサンレシュ(Jacob de Senleches, ?-1395)はフランドルの作曲家。ハープ奏者。アルス・スブティリオル様式の曲が残るシャンティー写本の重要な作曲家の一人。
サンレーシュは、フランドル地方カンブレー(フランス)にあるサンレーシュ(Senleches or Sanlesches)出身と考えられている。1382年、レオノール・デ・アラゴンの宮廷にいたようだが、その後、アラゴンの枢機卿ペドロ・デ・ルナ(後の対立教皇ベネディクトゥス13世)にハープ奏者として仕えた。
対立教皇とは、有名な教会大分裂シスマ(1378-1417)の時、ローマとアヴィニョンにそれぞれ教皇が存在していたが、アヴィニョン側でたった教皇のことである(ピサに第三の教皇もいた)。