ヴィヴァルディの音楽というのは、人によって好き嫌いというのが結構多いと感じます。そして、音楽自体の魅力より、演奏によって好き嫌いというのが決まってしまうこともしばしばです。ヴィヴァルディの音楽は、バッハなどに比べて深みに欠けるとか、調子の良いだけの音楽に聞こえるとか(実はそんなことはないと思いますが)、そういうことなのかもしれません。ですから、演奏者がこういう部分をうまく引き出す必要があるのでしょう。
昔の録音はいろいろあるのでしょうが、最近ですと、Giuliano Carmignola、Fabio Biondiなどの演奏は私は好きです。
たまたま数ヶ月前に出たこの録音を聴いてみました。Midori Seilerさんの演奏です。よいです。いくつかの曲は、バルダッサーレ・ガルッピとアルビノーニのものです。
Vivaldi: La Venezia di Anna Maria
このブレーメンのバロックオーケストラとの共演は秀逸。
このRV 278のヴァイオリン協奏曲ホ短調というのは、これまで印象に残ったことが
なかったのですが、名曲だと思いました。あまり録音がないのが残念。
www.youtube.comRV278の演奏は、探した限りでは、このアルバムのものがなかなかよいです。