Frei aber einsam

中世、ルネサンス、バロック音楽を楽しむ

イングランド以外の英国作曲家(その4)Thomas Roseingrave 

トーマス・ローズイングレイヴ Thomas Roseingrave (1690/1691-1766) はアイルランドの作曲家。オルガン奏者であった。

(注:アイルランドとUKの関係は複雑ですが、密接な関係にある文化圏ということで取り上げます。)

 

Thomas Roseingrave - Wikipedia

 

ウィンチェスターで生まれ、 ダブリンで育つ。トリニティ・カレッジに入学したものの、彼の学位を修了しません 1710年、ダブリンのセント・パトリック大聖堂の資金援助でイタリアに留学した。ヴェネツィアでは、 ドメニコ・スカラッティと出会った。イタリアで作曲を始めたが、1717年にイギリスに戻り、ロンドンのセントジョージズ、ハノーヴァースクエアのオルガニストになった。女性と恋愛し、結婚をしようとしたが、失敗し人生は変わった。1747年にはダブリンに戻り、音楽活動も少なくなり、そこで亡くなった。
 
音楽は、ドメニコ・スカルラッティやパーセルなどの影響を受けているようである。長らく忘れられた作曲家だったが、20世紀になると、作曲家、指揮者であるレナード・コンスタント・ランバート(Leonard Constant Lambert、1905-1951)が取り上げて、注目されるようになった。