ジョヴァンニ・クローチェ (Giovanni Croce、 Ioanne a Cruise Clodiensis 、 Zuanne Chiozotto ; 1557-1609)は、イタリアの作曲家。
ヴェネツィア近郊のキオッジャ生まれ。ヴェネツィアで、同郷のGioseffo Zarlinoの指導のもとでサン・マルコ少年合唱団のメンバーになった。Zarlinoの死後、合唱団の副楽長、1603年には、楽長となったが、水準を落とすこととなってしまった。やがて、モンテヴェルディがこの地位を引き継ぐことになった。
アンドレアとジョヴァンニ・ガブリエリという同時代の作曲家に較べて、知名度は低いが、当時は保守的な作曲家として高く評価されていた。また、マドリガルは、 オランダとイングランドで人気があり、Thomas Morleyやジョン・ダウランドもクローチェの音楽を評価していたようだ。