Frei aber einsam

中世、ルネサンス、バロック音楽を楽しむ

東欧の古楽(その2)聖ヴァーツラフ

プラハの聖ヴィート大聖堂で歌われた聖ヴァーツラフの賛美歌(英語、Saint Wenceslas Chorale;チェコ語 Svatováclavský chorál )は、中世から知られているチェコの賛美歌である。聖ヴァーツラフとは、ヴィート大聖堂となる聖堂を建て、後にチェコの守護聖人となったボヘミア公ヴァーツラフ1世(907-935)のことである。なお、ヴィート大聖堂が現在の形になるのは、14世紀のカレル4世の時代である。

 

聖ヴィート大聖堂 - Wikipedia

 

ヴァーツラフ1世 (ボヘミア公) - Wikipedia

 

Saint Wenceslas Chorale - Wikipedia

 

12世紀には既に歌われており、今日でも演奏機会が多い。13世紀の記録でも「古くから有名」とされていることを考えると、その歴史はかなり古いようである。その後、追加された部分や削除された部分もあるが、現在でも歌われる最終的なものは18-19世紀のものとされている。

 

ちょうど100年前に終了した第一次世界大戦の戦後処理の結果である1918年のチェコスロヴァキア設立の際には、国歌の候補にもなった。