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東欧の古楽(その4)スメタナとJistebnice賛美歌

Jistebniceの賛美歌の本 ( チェコ語 : Jistebnický kancionál )は、1430年頃手書きされた賛美歌集。フス教徒の典礼のための歌が収められており、 現在はプラハ国立博物館に保管されている。

 

ヤン・フス - Wikipedia

 

フス派 - Wikipedia

 

Jistebnice hymn book - Wikipedia

 

チェコ語

Jistebnický kancionál – Wikipedie

 

1415年、フスは焚刑に処せられた。1419年、第一次プラハ窓外投擲事件によりフス戦争(1419-1434)が起こった。この賛美歌集が書かれたのはこの頃であり、フス戦争は結果的にフス教徒側の敗北となったものの、チェコ民族の民族意識を高めることになった。一方、ローマ教会は、1414〜1418年に、ドイツのコンスタンツで公会議を開催し、フスを異端として教会の権威を保とうとした。しかし、これは約100年後におこる宗教改革のさきがけとなるものだった。

 

フス戦争 - Wikipedia

 

コンスタンツ公会議 - Wikipedia

 

この歌集に含まれる「汝ら、神の戦士よ」(Ktož jsú boží bojovníci)は、スメタナの交響詩「わが祖国」の第5曲「ターボル」と第6曲「ブラニーク」、またドヴォルザークの劇的序曲「フス教徒」 (Hustiská dramatická ouvertura) Op. 67でも引用されている。

 

わが祖国 (スメタナ) - Wikipedia