Frei aber einsam

中世、ルネサンス、バロック音楽を楽しむ

若ゴーティエDenis Gaultierのリュート音楽

ドゥニ・ゴーティエDenis Gaultier 、1597/1603?-1672)はフランスリュート奏者・作曲家。昨日の老ゴーティエ(エヌモン・ゴーティエ)に対し、若ゴーティエGaultier le jeuneと呼ばれる。エヌモンとドゥニは、いとこ関係であり、ドゥニはエヌモンの従弟になる。

 

ルネサンスリュートは、弦が6コース(1コースは2本1組)であったが、バロック期になると、11コース、13コースになり(バロックリュート)、Style brise(スティル・ブリゼ、ブリゼ様式、英語でBroken style)とよばれる分散和音奏法が発展した。Style briseはドイツのJSバッハによって大集成される後期バロック音楽、特に鍵盤音楽(フランス組曲)にみられる。フランスで活躍したショパンのピアノ曲なども、その影響を受けていると考えられる。

 

ドニ・ゴーティエ - Wikipedia

リュート - Wikipedia


ドゥニ・ゴーティエの作品のほとんどは舞曲組曲で、3つの曲集がある。

 

神々の修辞学 La rhétorique des dieux(1648-1652)特に重要な曲集。英訳では、The Rhetoric of the Gods下のHopkinson Smithの録音は名盤である。
 
新しい3様式によるリュート曲集 
Pièces de luth sur trois différens modes nouveaux (ca. 1670)
 
ゴーティエ氏とその従弟の若ゴーティエ氏によるタブラチュア集 
Livre de tablature ... de Mr. Gaultier Sr. de Nève et de Mr. Gaultier son cousin
(ca. 1672)

 



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