Frei aber einsam

中世、ルネサンス、バロック音楽を楽しむ

ヴェネチアの音楽家(その8)Cipriano de Rore

チプリアーノ・デ・ローレCipriano de Rore または Cypriano de Rore, 1515/16?-1565)は、ネーデルラント出身だが、活動はイタリア中心であり、ヴェネチアと関係深い作曲家。

 

チプリアーノ・デ・ローレ - Wikipedia

 

チプリアーノ・デ・ローレは、音楽史上、非常に重要な作曲家なのですが、その作品をまとめて聴く機会は少ないのかもしれません。ジョスカンからルネサンス後期への橋渡しをした作曲家です。特に、マドリガーレなどに見られる半音階、音楽表現様式は、ルネサンス後期からクラウディオ・モンテヴェルディに始まるバロック音楽期にも影響を与えました。

 

おそらくフランドルのロンセ生まれ。波乱の人生を送ることになるパルマ公妃マルゲリータ(最初、メディチ家のアレッサンドロ・デ・メディチと結婚したが世界史上でも有名な暗殺事件で暗殺されたためパルマ公と再婚、後にネーデルラント総督となるが隠遁する)に仕え、1533年のナポリ行きの際、随行して、そのままイタリア、特にパルマ中心に活動することになった。ヴェネチアのヴィラールトと親交を結び、1563年にヴィラールトの後任として、サン・マルコ寺院の楽長職に就任したが、1年ほどで、パルマに戻ってそこで没した。

 

マルゲリータ・ダウストリア (パルマ公妃) - Wikipedia

 

イタリア語のマドリガーレがよく知られるが、宗教曲(ミサ曲、モテット、ヨハネ受難曲)も重要である。

 

 

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