サラモーネ・ロッシ(Salamone Rossi, c1570-c1630)は、イタリアの作曲家。ユダヤ人のヴァイオリニスト。
ヴァイオリン奏者として名を知られ、1587年にマントヴァのゴンザーガ家の宮廷楽師となり、マントヴァで活動した。
なお、モンテヴェルディの出身地でもあるマントヴァ(英Mantua、イタリア語Mantova)とヴェネチアの距離は、日本だと東京と静岡くらいの距離に相当する。
カンツォネッタやマドリガーレの作曲で人気があった。器楽曲の分野においては、ルネサンス期からバロック音楽期の移行期の重要な試みであるモノディ形式を器楽曲で使った初めての作曲家である。1623年にユダヤ教の典礼音楽「ソロモンの雅歌 השירים אשר לשלמה 」を出版した。ヴェネチアのラビであったモデナのレオン Leon Modena (1571–1648)は、サラモーネ・ロッシの友人であり、ヴェネチアでロッシの作品を出版し、ヴェネチアの音楽界に影響を与えた。