ギヨーム・ド・マショー(Guillaume de Machaut, c1300-1377)は、フランス生まれの作曲家。詩人。 ボヘミア王であったヨハン・フォン・ルクセンブルク(1296-1346、ヤン・ルケンブルスキー)とその娘であるフランス王妃ボンヌに仕えた。
マショーは、ボヘミア王ヨハン(ヤン・ルケンブルスキー)に付き添い、ボヘミア、シレジア、ハンガリー、ポーランド、リトアニアを含む東欧の各地を訪れた。また、1334年ごろ、ヨハンの関係で、ランスのノートルダム大聖堂で職を得ることになった。
ヨハンはその娘ボンヌを嫁がせていたフランス王太子ジャン(後のフランス王ジャン2世)の要請でイングランドとの戦い(百年戦争1337-1453)に参戦した。その前、ヨハンは失明しており、クレシーの戦い(1346)でイングランド王エドワード3世の軍と戦ったが壮絶な戦死をとげた。マショーは、ヨハンの娘であるフランス王ジャン2世の妃であるボンヌに仕えることになり、ノートルダム大聖堂で活動し、そこで没した。
マショーは、アルス・ノーヴァを代表する作曲家で更に紹介する必要はないと思いますが、その代表作ノートルダム・ミサ曲をDominique Vellard指揮Ens. G. Binchoisの名演で聞いてみてください。