Frei aber einsam

中世、ルネサンス、バロック音楽を楽しむ

イギリスの古楽(その11)John Dunstaple

John Dunstaple (またはDunstable 、c1390-1453)はイングランドの作曲家。

 

15世紀初期の最も有名な作曲家の一人であり、ルネサンス音楽の始まりとなるブルゴーニュ楽派への礎を築いた重要な作曲家である。

 

以前は、ダンスタブルDunstableと呼ばれることが多かったが、文献上はダンスタプルDunstapleというスペルが多いことから、ダンスタプルとするのが好ましいとされる。

 

おそらくベッドフォードシャー州ダンスタブルで生まれ。 経歴については不明だが、後に天文学者、占星術師 、数学者としても活動し、更に医学や修辞学にも通じていたことから、非常にレベルの高い教育を受けたと考えられる。 ベッドフォード公爵ジョン・オブ・ランカスター(1389-1435, ヘンリー4世の 4番目の息子、つまりヘンリー5世の兄弟)に仕えた。公爵は1423年から1429年までフランスの摂政であり、その後1429年から1435年に亡くなるまではノルマンディー総督だったので、外交官でもあったダンスタプルもフランスで活動していたはずである。 ジョン・オブ・ランカスターが1435年に亡くなると、1436年にはロンドンでハンフリー・オブ・グロスター公爵 (ジョンの弟)に仕えた。1453年のクリスマスイブに亡くなった。

 

ジャンヌ・ダルクを処刑したことでも知られるジョン・オブ・ランカスター

 

多作であったとされるが、1536年から1540年の修道院の解散で消失し、現存する約50個の作品の大部分は大陸(主にイタリア北部とアルプス南部)で見つかっている。

 


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