ドイツのドレスデン宮廷で活躍した偉大な作曲家ハインリヒ・シュッツ(Heinrich Schütz, 1585-1672)。
シュッツの受難曲は、マタイ、ルカ、ヨハネの3つが残っている。アカペラによるこれらの作品は、ドイツ語の歌詞を朗唱するスタイルを取っており、バロック的な劇的な表現も見られる。同様なスタイルは後世のドイツの作曲家も模倣することになった。
3つの受難曲のうち、ルカ受難曲はもっとも初期の作品である。マタイ受難曲は、劇的要素がある作品で録音も多い。
マタイ受難曲 Matthäus-Passion (Schütz) SWV 479 (1666年)
ルカ受難曲 Lukas-Passion (Schütz) SWV 480(1653年頃)
ヨハネ受難曲 Johannes-Passion (Schütz) SWV 481 (1665/66年)