ユゴー・ド・ランタン(Hugo de Lantins, 活動時期1420-1430)は、イタリアで活動した作曲家。
1420年代にヴェネチアで活躍していたことは確実のようだ。しかし、その人生は全く不明である。同時期にヴェネチアを含むイタリアで活動した同姓のアルノルド・ド・ランタンとは作風が進歩的だが、何らかの親族関係があった可能性がある。
いずれにしても、ユゴー・ド・ランタンとアルノルド・ド・ランタンは、デュファイの友人であったようだ。
ミサ曲の断章が残されているが、完全なミサ曲は残っていない。当時としては極めて先進的な通模倣様式や4声部の導入がみられる。モテットや世俗音楽(ロンドー、バッラータ)も残っている。