Contenance angloiseイングランド様式は、 15世紀イギリスに見られた多声音楽のスタイルで3度と6度の和音の使用に特徴がある。 大陸側のブルゴーニュの宮廷や教会音楽に大きな影響を与えた。
John Dunstaple(Dunstable)、Walter Frye、John Hothbyといった音楽家によって知られている。
Contenance angloiseという言葉は、1441-42年にMartin Le Francによって使われ、John Dunstaple、そしてブルゴーニュの大作曲家Guillaume DufayとGilles Binchoisへの影響を指摘した。イングランド側で盛んになったこれらの音楽は、バラ戦争(1455-1485)などの影響で衰退し、更に作品そのものも修道院の解散 (1536-1540)によって消失したが、大陸側で多く残っている。ブルゴーニュで開花したルネサンス音楽は、フランスのイソリズム、イタリアのメロディー、そしてContenance angloise、つまりイングランドの和音をもとに始まったとされる。
John Dunstaple、Walter Frye、John Hothbyについては次回から取り上げる。