ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(Pietro Antonio Locatelli, 1695-1764)はイタリア生まれでオランダに定住した作曲家、ヴァイオリニスト。
イタリアのベルガモで生まれ、ローマで学ぶ。作曲活動をしながら、イタリアやドイツなどを渡り歩くが、1729年、オランダのアムステルダムに定住した。オランダに定住後は、作曲はあまりしなくなり、教育や出版などの活動が多くなった。アムステルダムは出版が盛んで、「アムステルダム在住のイタリア音楽マスター」と称して、自身の過去の作品もそこで出版することになる。アムステルダムで没する。
ヴァイオリンのための「ヴァイオリンの技芸Arte del violino, Op 3」やヴァイオリン協奏曲が重要である。また、合奏協奏曲やトリオ・ソナタなども残している。