トンマーゾ・トラエッタTommaso Michele Francesco Saverio Traetta (1727- 1779)はイタリアの作曲家。
プーリア地方Bitonto生まれ。 ナポリで、ニコラ・ポルポラの弟子となり、ニッコロ・ヨンメッリとも接触。その後、パルマに移動。パルマは、フランスのルイ15世の娘が嫁いでくるなど、フランス宮廷の影響が強い場所だった。多数のオペラを作曲し成功したが、1768年から1775年にかけて、ロシアのエカテリーナ2世の宮廷の音楽監督となった。1779年4月、ヴェネツィアで亡くなった。
なお、彼の晩年の息子 Filippo Traettaは、イタリアで革命を起こそうとしたが失敗し、アメリカに亡命し音楽家になった。ボストン、ニューヨークなどで活躍し、米国の初期の音楽文化の形成に貢献した。