セーラム典礼(Use of Sarum, Sarum Rite, Use of Salisbury)とその聖歌(セーラム聖歌 Sarum Chant)は、ローマ典礼に基づき、イングランドのソールズベリー大聖堂において独自に用いられた典礼。
11世紀に始まり13世紀に成立した。16世紀、離婚問題をきっかけに英国国教会を成立させたヘンリー8世(在位1509-47)、英国共通祈祷書を規定したエドワード6世まで、英国の教会典礼として使用された。セーラム聖歌は、15世紀にイングランドにおいて多声音楽が作曲されたとき、その基礎ともなった。
セーラムSarumは、ソールズベリーSalisburyの古名である。