アンドレーア・ガブリエーリ(Andrea Gabrieli, c1510-1586)はイタリアの作曲家。オルガニスト。ヴェネチア楽派では、より有名なジョヴァンニ・ガブリエーリのおじ。
おそらく、ヴェネツィア生まれ。聖マルコ大寺院の楽長だったアドリアン・ヴィラールトに師事したと考えられる。1562年にドイツのフランクフルト・アム・マインとミュンヘンを訪れ、ラッススと親交を結ぶ。1566年、聖マルコ大寺院のオルガニストとなり、北イタリアの代表的な音楽家となった。ジョヴァンニ・ガブリエーリなどを育成した。
チプリアーノ・デ・ローレとともにヴェネツィア楽派の第一世代(ルネサンス音楽)である。声楽を中心とした宗教音楽、マドリガルなどの世俗曲、器楽曲と広いジャンルの曲が残っている。特に、ヴェネツィア楽派の複合唱の礎をきづいたことが重要である。