トマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニ(Tomaso Albinoni, 1671-1751)は、イタリアの作曲家。
現代における知名度のわりには、生涯については不明な点が多い。ヴェネチアの富豪の家に生まれ、ヴァイオリン、声楽を学ぶ。1700年、マントヴァの宮廷ヴァイオリニストになる。器楽曲、オペラの作曲を行う。興味深いのは、特定のポストに就かず、自由で独立した活動をしていたことである。ヴェネチアの富裕層に属していたため、そのような活動が可能になっていたらしい。
オペラ作曲家として活動したが、現在は器楽曲、とりわけオーボエ協奏曲が最も有名である。よく知られているが、「アルビノーニのアダージョ」は偽作で、アルビノーニのものではない。